仏壇の購入ポイント
私が生まれたときには既に家に仏壇と神棚があり、幼いころから毎日関わって生活してきました。
ご飯が炊きあがったらまずお供えしてから皆で食べることが当たり前でした。
しかし、結婚してから相手の実家には先祖が無く、二人の住まいには当然仏壇はありませんでした。
ですから、私の実家に行ったらまず手を合わせて挨拶をするということは当然知らなくてしないわけで、「しなくてはならないの?」「何故しないの?」という意見の食い違いはありました。
その溝は解消されないまま、ある時に死産を経験しました。
その時に婚家には仏壇もお墓も無いことから自分達の住まいのマンションにせめて仏壇を購入して供養しようということになりました。
実家に置いてあったような直置きタイプのものは置くスペースはありませんでしたので、家具の上に置く、上置きタイプのもので家具の色調に合ったものを選びました。
購入するときには事前に確認しておくポイントがあります。
まず、設置する場所、スペースの採寸です。
置く場所が決まるとタイプが決まってきます。
家具の上に置く場合は高さ60㎝程度のタンス型、もう少し高さのある上置き型や地袋型、高さ150㎝以上の直置き型があります。
安置する方角については明確なルールはありませんが、あまり直射日光が当たらない場所、油や水気の少ない場所の方が傷まないのでおすすめです。
それから、宗派です。
分家であっても本家の宗派を継ぐと思われますので確認が必要です。
それによってご本尊や仏具も変わってきます。
色合いは金仏壇と言われるものは宗派によって使われ、一般的に黒塗りですが、その他の宗派では色調は使用している木材によって様々な色のものが売られていますのでお部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
木材やデザイン等によって値段も幅がある
使用されている木材やデザイン等によって値段も幅があります。
事前に懐具合を計算しておくと選びやすくなります。
最近はインターネットでも購入ができますが、実際の色合いや質感を見るためにも実際の店舗に足を運ぶと良いです。
価格の違いの理由などの説明を受けたり、購入する店舗によっては組合割引などを行っているところもあります。
こうして購入したものは、そのまま持ち帰って安置すれば良いというものでもありません。
まずは門徒になっていればそのお寺に、そうでなければ近くの宗派のお寺を探して魂を入れてもらう必要があります。
考え方の違い等もあるかも知れませんが、魂を入れてもらうことでより粗末に扱わない気持ちになります。
時間が経過すると死産という悲しみや供養しようという気持ちも薄らいできます。
そうすると毎日拝んでいたのに、だんだんと間隔があいてしまうこともあります。
魂を入れてもらうには、家に来ていただいて拝んでお経をあげていただきますし、お気持ち分のお金も必要です。
また、私の場合は死産した子の遺骨も一緒に置いていましたが、婚家にお墓ができたことをきっかけにそちらに納骨をしました。
途端に仏壇がもう必要ないものと思ってしまいましたが、ここには魂も入っているのでたとえお骨が無くても手を毎日合わせる場所であることには変わりなく、そのことを諭されるまで少しの間失礼をしてしまったことがありました。
結局、その他の理由で処分することとなりました。
処分の手順について
処分にはまず、魂を抜いていただく法要が必要となります。
このときにも魂を入れてもらったときと同様にお金が必要です。
金額は地域や宗派によっても異なると思いますが、数万円は必要かと思います。
私の場合はお寺にお電話して聞くと教えてくれました。
こうして魂抜きをした後の実際の処分方法は、粗大ごみとして出す、お店に引き取ってもらう、お寺に引き取ってもらうなどの方法があります。
粗大ごみとして出すのは気持ち的にもできない方が多いと思いますので、実際には販売店やお寺などに引き取ってもらうことが一般的になります。
販売店でもいつ購入したものだけれど引き取りはできるかと問合せしてみると意外に柔軟に対応してもらえます。
私の場合ももう購入してから10年以上が経過していましたが、引き取り料も無料でしかも、魂抜き等も無料で行って頂けるとのことでしたので、お願いをしました。
私のはタンス上置き用で元値もそれほど高額なものではありませんでしたが、実家にあったものはかなりの年代物でしたが、買い替える時に見ていただいたら、これは良いものだということで、一部はそのまま年代物を使っています。
ものによっては買い取ってくれるものもあるようです。
もし買い取ったとしても、実際にはリサイクル品の需要はあまりありませんので、そのまま出回ることは少ないと思われます。
大切に使ってきたものだからこそ、もし他人の手に渡ったとしても大切に使い続けて欲しいという思いで手放す人がいる一方で他人が使用していたものを使いたくないといった人、罰が当たりそうなどといった人が多いためです。
インターネットで検索すればリサイクル業者も見つかりますので、問い合わせてみることもおすすめです。
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最終更新日 2025年4月15日 by tokoto