最終更新日 2024年2月19日 by tokoto

マイホームの購入や建築を検討しているのであれば、本格的な話を進める前にゼッチについて理解を深めておくべきだと言えます。
ZEHと表記される事が多く、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称です。
これは環境に配慮した生活を実現するために最適な住宅であり、住む人にとっても優しい仕組みが多いところが特徴的だと言えます。
具体的にどのような特徴があるのか、一般的な住宅と価格が違っているのか等、基本的な情報を確認しておきましょう。

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの条件

環境に優しい住宅であれば全てこれに含まれるわけではありません。
創エネ・省エネ・断熱によって、家庭内でつくり出すエネルギーと消費するエネルギーが等しく出来るような家が当てはまります。
創エネとはエネルギーを創り出す事であり、マイホームに発電設備を設ける事で実現する事が可能です。
太陽光発電の導入が一般的であり、これを設置する事で家庭でもエネルギーを生み出せるようになります。
発電設備と一緒に蓄電池設備を設けるケースが多く、これがある事で必要なタイミングで電気を利用出来るようになるでしょう。
もちろん、全て太陽光発電で創ったエネルギーで賄う事は難しいと言えます。
日中は発電システムで得たエネルギーを利用し、夜や悪天候時の不足しているタイミングでは電力会社から供給してもらう事になるでしょう。
そうするとエネルギー収支が等しくならないと思うかもしれませんが、たくさん創る事が出来たときには電力会社に売電するため、総合的に見るとエネルギー収支をほとんど等しくする事が可能です。

ゼッチは省エネと断熱が取り入れられている

一般的な住宅と同じ仕組みでは、少ないエネルギーや自家発電で大半を賄う事が難しくなるでしょう。
しかし、ゼッチは省エネと断熱が取り入れられています。
少ないエネルギーで生活出来るような設備や空間づくりが行われているので、そもそも消費電力が少なくなりがちです。
断熱性能を高めているので、夏は外からの熱をシャットアウトして家の中を涼しく保ちやすいですし、冬は暖かい室内の空気を逃がしにくいという特徴があります。
エネルギーの使用量をコントロール出来るパネルの搭載、エネルギー消費が少ない設備の導入等で、エネルギー収支0を叶えるために消費電力を減らしやすいと知っておきましょう。

ゼッチ住宅を建てるためには？エスコシステムズさんに聞く

ゼッチ住宅を建てるためには、一般的な住宅とは違った材料や設備が必要となります。（参照：エスコシステムズ蓄電池）
断熱性の高い断熱材を採用したり、太陽光発電や蓄電池を設置したり、電力コントロールパネルや全館空調を取り入れたりする事が多いです。
依頼する住宅メーカーや希望プランによって内容に違いがありますが、このタイプではない家を建てたり買ったりする場合と比較すると高額な支払いになる事には間違いがありません。
そのため、価格をなるべく抑えたいと考えている人はこのタイプを候補から外してしまう人も多いです。
けれども、色々な視点から考えると結果的にお得だと言えます。
ゼッチ住宅の建築や購入の場合は、一般的な住宅ではもらえない補助金を受け取れるケースが多いです。
条件を満たす必要はありますが、国や地域の制度を活用してお得に高品質な住まいを得る事が出来ます。
生活費を抑えやすい事もポイントであり、これまでよりも光熱費が削減出来る可能性が高いです。
エネルギー消費量が少なくて済むという事は、電気等の利用料金を安くする事にも繋がります。
工夫次第で電気代0円にしたり、売電収入を含めると黒字に出来たりするケースもあると知っておくと良いです。

住む人の快適性アップにも大きく貢献してくれる

環境への優しさがウリのゼッチ住宅ですが、住む人の快適性アップにも大きく貢献してくれます。
断熱性が高くて夏に涼しく冬に暖かい空間をつくる事が出来れば、1年を通して快適に生活出来るようになるでしょう。
部屋同士の温度差をなくす設備が導入されるケースも多いため、冬にヒートショックを経験するリスクが減らせるというメリットもあります。
また、普段の快適さとは違っていますが、いざというときに心強い住宅であるところも魅力です。
太陽光発電システムと蓄電池があれば、電気の供給がストップしても困りにくいと言えます。
普通の家ではライフラインが復旧するまで電気なしで耐えるしかありませんが、このタイプの家であれば自家発電した電力を使って生活する事が可能です。
住む人の快適さと安心に繋がるため、環境配慮以外も利点がある事を理解しておきましょう。

まとめ

これからの時代はゼッチ住宅が当たり前となる可能性が高いです。
政府でもこのタイプの住宅の建築が推奨されており、実際に購入や建築を決定する家庭も増えています。
購入や建築の後で環境に優しい仕組みを取り入れたいと感じても、簡単に後づけ出来る設備だけで対応する事は難しく、大がかりな工事が必要となる可能性が高いです。
後悔のないマイホーム購入を叶えるためにも、あらかじめこれの特徴を十分に理解しておき、家族が納得する選択が出来るようにしておくと良いでしょう。