近年ではペットを飼う人が増加傾向にあり、このようなことから、人気のペットの一つ犬を飼いたいと考えている人も多いかもしれません。
とはいえ一般的にペットは大切な家族の一員にもあたる存在であり、飼うと決めたからには、それなりの覚悟や準備が必要となります。
飼育するにあたり必要となる心構えや、どれぐらいの費用がかかるのか、また迎える前に必要となる準備や注意点などをしっかりと把握しておくことが求められます。
なぜ飼いたいのかを考える
犬を飼育するにあたり、まずはなぜ飼いたいのかを考えるようにしましょう。
なかにはただ可愛いからという理由だけで飼おうと思っている人もいるかもしれませんが、何の準備もすることなく衝動買いをすることは絶対にいけないことです。
ペットを家族に迎え入れることは非常に素晴らしいことですが、そのぶん大きな責任がのしかかることを覚えておかなければなりません。
一般的に犬の平均寿命は14.85歳とされていて、これを日数に換算すると5420日となります。
飼い主は、こんなにも長い期間をペットと一緒に共有し生活することになるのです。
飼育するペットの一生を預かることになるので、覚悟もなしに購入するのは非常に無責任なことです。
最後まで可愛い終わることができるか、途中で放棄することはないか、万が一危険が迫った時に守ることができるか、病気や介護が必要になっても、最後まで愛情を持ち面倒を見てあげられるかなどのことをしっかりと考えましょう。
このような心構えをしておくことが大切です。
犬の飼育は体力が必要
そして簡単に飼えると思っている人もいるかもしれませんが、実は体力が必要です。
ペットは非常に元気で体力があるものです。
散歩も体力が必要な仕事の一つであり、1日に1から2回ほどの散歩をする必要があります。
もしも大型にもなれば散歩の時間も長くなって、体力の消耗が激しくなることでしょう。
またどんなに飼い主が体調を崩したとしても関係はなくお世話をしなければならないのです。
毎日このお世話は続くものであり、本当にこなせるかどうかをしっかりと頭に入れておきましょう。
そしてもしも家族が一緒に生活をしているのであれば、事前に相談をすることが大切です。
同居している人たちの同意もなしに突然購入して帰るのは行ってはならないことです。
家族全員から了承を得た上で、を初めて迎える準備が整ったということになります。
誰がどのようなお世話を担当するのかもしっかりと話し合う
また飼育にあたり誰がどのようなお世話を担当するのかもしっかりと話し合っておいた方が良いでしょう。
全員でお世話をできるのが一番良いかもしれませんが、ご飯や散歩を誰が担当するかなど、あらかじめ決めておくことにより、家族間でトラブルが発生することも防ぐことが可能です。
しつけは家族の全員がルールを把握しておく必要もあるでしょう。
犬の飼育費用について
このように事前の心構えが非常に重要であるとわかりましたが、実際にどれくらいの費用がかかるのかもしっかりと把握しておきましょう。
現実的にはそれなりにお金がかかることになります。
毎日の餌ぐらいを用意すれば大丈夫だろうと思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いなのです。
まず最初に初期費用にかかるものとしては、畜犬登録、狂犬病予防注射、混合ワクチンなどの接種、健康診断や生活用品の購入などが挙げられます。
これらはすべてを合わせると約6から8万円ほどはかかるでしょう。
グッズは大型の方がサイズが大きくなる為、体が大きくなれば大きくなるほど、その金額も高くなります。
さらには将来的なコストとしては、餌代などのランニングコストとは別に、万が一家族が旅行に行く際のペットホテル代、病気にかかった時などの医療費などの臨時費用も細かく見ていく必要があります。
さらにおやつやおもちゃ、その他にも消耗品、健康診断など、追加でかかる光熱費なども考えられます。
このようなことから、平均寿命の15年で換算した場合には、小型で518万円、中型で652万円、大型で785万円となります。
これらはあくまでも目安ですが、最低でも500万円以上はかかると考えておきましょう。
さらには人間に健康保険があるように、ペットにも保険があります。
万が一病気になった時、怪我をした時などに、買主が全額を負担しなくても良いように、医療費や入院費を負担してくれる保険を検討しておくと良いでしょう。
万が一の際には非常に頼りになるものです。
まとめ
犬を飼うことは非常に喜ばしいことですが、とはいえデメリットが生まれるのも事実上です。
飼育する上での注意点としては、やはりお金がかかることと言えるでしょう。
費用の項目で見たようにかなりお金がかかることが分かるので、ライフプランを練っておくことも重要です。
場合によっては部屋が汚れることもあるでしょう。
抜け毛は毎日のようにあり、餌をこぼしたり、散歩の際には土がついたりと、かなり汚れが発生することになります。
場合によっては引っ掻いたり噛むなどして、家具や住宅を壊してしまう可能性もあります。
そして自分の時間が減ることです。
このように心構えや費用、注意点などを頭にいれ、絶対に大丈夫だという自信を持って飼い始めるようにしましょう。
神澤光朗も参照