貸切バスと聞くと、団体で移動する際や、旅行の際に使うイメージがあるかもしれません。
料金が高いのではないか、個人で予約するものではないと考えている人も多いかもしれませんが、実は個人で利用することも可能です。
大勢で利用することができるため、一人あたりの料金が意外と安いのも魅力であり、貸切バスを利用することにはメリットがたくさんあると言えるでしょう。
そもそも貸切バスとは?
そもそも貸切バスとはどのようなものなのかと言うと、一言で分かりやすく説明すると、運転手がついているバスのレンタルサービスといえばわかりやすいでしょう。
一番多く利用されているものとしては、旅行会社が企画しているバスツアーと言えます。
自社で旅行の企画やバスの運行を行っているところもありますが、バスツアーが組まれているところの多くは、旅行会社がバスを貸し切ってツアーを企画して再考しているのが一般的です。
通常であれば運転手がついているのですが、マイクロバスのみを貸し出して、運転手なしでもレンタルすることは可能です。
しかし運転をすることができるのは大型免許を取得しているもの、もしくは中型限定解除免許を取得して取得後2年以上が経過している人のみとなっています。
貸切のバスを利用することは、旅行会社以外の団体や個人でも何も問題はなく、旅行や観光以外にも様々な目的で利用されています。
例えば個人や家族などでの団体旅行や社員旅行、学校の修学旅行や変速、冠婚葬祭の際の送迎、その他にも企業の研修や合宿、遠征旅行などが挙げられます。
貸切バスの種類と料金について
料金に関してはどのシーズンに利用するのか、またバスの大きさはどれくらいなのか、その他にも利用時間や目的などによって大きく異なります。
バスの種類ごとのおおよその乗車可能人数や、1日貸し切る時の最安料金の目安を頭に入れておくことも大切です。
大型車の場合には、約50名ほどが乗車可能であり、トランクの大きさはスーツケース30から35個程度です。
1日の料金の目安は7万円台で、1名あたりのおおよその料金は1700円程度となります。
中型の場合には27名前後で、スーツケースが19個程度、1名あたりは2400円程度です。
これらの料金の他に、高速道路を通行した場合にはその料金や駐車料金、バス会社から集合バスへのバスの回送料金、もしも宿泊を伴って利用するとなった場合には乗務員の宿泊料金なども発生することを忘れてはなりません。
深夜に走行するとなった場合には、必ず運転手が2名必要となる為、この場合にも別途利用料金がかかることになるでしょう。
乗り換えなしで現地に行ける
このような特徴のある貸切バスですが、どのようなメリットがあるのかと言うと、その一つ目には乗り換えなしで現地に行けることが挙げられます。
公共交通機関を利用するとなると、乗り換えをしなければならないことがほとんどです。
場合によっては遠回りをすることになったり、スケジュールに関しても、列車の到着時刻などに大きく左右されることになります。
しかし貸切バスの場合には、自分たちが希望するルートで目的地に直接移動できることが大きなメリットと言えるでしょう。
公共交通機関を利用するよりも移動費は格安
また多くの場合公共交通機関を利用するよりも移動費は格安になります。
バスを1台貸し切って運転手がついているとなると、高そうなイメージがあるかもしれませんが、実はバスの規模に合わせた人数で利用すれば、公共交通機関を利用するよりもかなり割安になるケースがほとんどです。
ひとつの具体例を挙げると、東京から軽井沢に大型バスを45人で日帰りでレンタルした場合の一人当たりの往復料金としては、約3500円程度とされています。
もしも新幹線を利用するとなると一人当たり1万円以上は必ずかかることになるので、駐車場や高速料金などを入れたとしても、かなり割安になるでしょう。
大荷物であっても移動や観光が楽
たとえ大荷物であっても、移動や観光が楽なことも大きなメリットです。
公共交通機関を利用した場合には、大荷物を持ち歩かなければならないのでかなり大変になります。
貸切バスの場合には貴重品のみ携帯することで、大きな荷物はバスに置いておけるので便利に利用することができるでしょう。
また運転手付きであるため参加者全員が移動中もくつろげることがひとつのメリットです。
運転手を手配することができるので、車での移動とは異なり、一部の人に運転をしてもらうこともなくなります。
みんなでくつろぐことができるのは大きなメリットと言えます。
まとめ
このように多くのメリットがあることがわかりますが、実はデメリットがあるのも事実です。
例えば人数が少ないと割高になってしまったり、駐車場の手配が必要なことがある、当日の気分に合わせて自由に行動できないなどのことが挙げられます。
とはいえかなり格安に利用することができるので、頻繁に利用することはそれほどないかもしれませんが、旅行やイベントの際には、選択肢の一つになることをしっかりと覚えておくとよいでしょう。
最終更新日 2025年4月15日 by tokoto