建設会社で働いている人をイメージしてみると体ががっしりしていて、怖そうな感じがするかもしれません。
肉体労働ですから暑くても寒くても外で働く必要があり、大変な感じがします。
では、建設業の実体はどのようなものでしょうか。
大手のゼネコンをトップにしたピラミッド型の構造
建設業は大手のゼネコンをトップにピラミッド型の構造をなしています。
下請けという言葉を聞いたことがあると思いますが、一次下請け、二次下請などがあり、下に行くほど給料が減っていきます。
つまりピンハネされるのでお金が減っていくわけです。
ですから、一つの現場で同じ仕事をしていても、その人がどの会社に所属しているかで給料がだいぶ変わってくると建設会社元社長の前田裕幸さんは言っています。
一日の給料が7,000円で年収200万円の人から、年収1,000万円ぐらいの人が同じ現場で働いていることがあるということです。
ですから、建設現場で安易に自分のもらっている給料を言わないようにする必要があります。
なぜなら、同じ仕事をしているのに給料が極端に少ないことがわかって、仕事のモチベーションが下がる場合があるからです。
参考になる記事・・・前田裕幸のこれまでの経歴
長期の出張について
建設会社で働く場合、長期の出張がある場合があります。
例えば、会社は群馬にありますが、受注した仕事が鹿児島や青森ということもあるのです。
そのような現場をはしごして回ることもありますので、家に長期間帰ってこられないこともあります。
また、建設会社同士の助け合いというものもありますが、鹿児島の会社が広島で仕事を受注して行きますが、人手が足りないので広島の会社にヘルプを求めたりするのです。
もしくは、現地の会社を通して人を集めてもらったりして、助けてもらいます。
それで、経営者は常に他の建設会社の社長と飲みに行ったりしてコネを作っておく必要があるのです。
そうすることで助けたり助けられたして経営が成り立っていくのです。
実際に働くことにした場合にその会社のカラーは社長さんでだいぶ変わってきますので、自分がそこで働けるかどうかよく判断する必要があります。
メンタルが弱い人は厳しいことも・・・
また、人間関係も難しい場合がありますが、例えばパワハラのようなことももちろんありますので、メンタルが弱い人は厳しいこともあるでしょう。
しかし、最近は安全意識も高まっていますので、夏なら熱中症にならないようにこまめに休憩を取って水分補給をしたり、塩飴を配ったりして働く環境はよくなっています。
事前の健康診断も義務づけられていて、特に血圧が高い人は働くことが難しくなっています。
そして、基本的に定時で終わることがほとんどなので、残業はなく仕事が終わった後は飲みに行ったり家で身体を休めることが可能です。
まれに、大型の台風などが来た場合は、安全が優先されるので仕事が休みになることもあります。
それで、劣悪な環境で働かされるということはほとんどありませんので、その点は安心できるでしょう。
建設会社も分業がなされている
建設会社も分業がなされていて、ピラミッドの下層に行くほど分かれていきます。
例えば、電気屋さんは専門の資格が求められますので、その専門になっていきますし、外構屋さんは重機などの資格や操作を覚える必要があるので、そちらの方面に分かれていきます。
どのポジションで働くかによって異なりますが、納期が迫っていない限りはストレスが少ない仕事です。
仕事によっては休みの日も仕事のことを考えてストレスになる場合がありますが、建設業はそのようなストレスはないです。
ただし、体が資本の仕事なので健康面や事故や怪我にはいつも注意を払う必要があります。
筋肉があるかどうかで事故があったときのダメージも変わってきますので、普段から筋肉トレーニングなどをして体を鍛えておくほうがいいです。
女性の建設業の進出もめざましい
また、最近では女性の建設業の進出もめざましいものがありますが、大手ゼネコンだけでなく、塗装屋さんや内装屋さんなどいろいろな分野で女性が活躍しています。
そのような職場では更に働く環境が改善されていて、働きやすくなっています。
特に男性では気付かない点に女性が気付くということもよくありますので、今後も女性の活躍に期待したいものです。
建設会社で働くのが向いている人は体を動かすのが好きな人で、どのような環境でも順応できる人と言えます。
そして、どの会社で働くかで待遇がだいぶ変わってきますので、下調べはしっかりした方がいいです。
見た目は怖そうだけどすごく優しい人もいれば、ベビーフェイスですごく恐い人もいます。
建設の仕事は一日中同じ人と働くことが多く、合わないとすごくストレスになるので、この人となら一日一緒にいても大丈夫と思えたら問題ないでしょう。
まとめ
どうしても合わなくて他に選択の余地がないなら、無言で黙々と働くしかないです。
いずれにしても、体を使って働くというのは気持ちがいいものですし、健康的だといえます。
正社員で働けるなら給料はそこそこいいですし、職場環境もよくなってきていますので、健康でどこでもやっていける順応性があるなら建設の仕事は面白いです。
最終更新日 2025年4月15日 by tokoto