お正月

女の子の健やかな成長を見守ってくれる羽子板

1.羽子板とは?

子供が生まれてから最初に迎えることになる、お正月を初正月と呼んで特別なお祝いを行いますが、女の子が生まれたときには羽子板を用意して飾りつけ健やかに成長することを、お祈りします。

女の子が無病息災であることを願うお守りの役目がある非常に大事な、お正月飾りの一種です。
子供が成長するのに伴って、立派な大人の女性となりその役目を全うしたら処分するということになります。

そのときに、お金を支払って供養をしてもらう必要があるのか、それとも無料で処分する方法があるのかについて知っているという人は決して多くはありません。

羽子板は親戚や祖父母などから初正月を迎えた、お祝いの品で贈呈されるということが多いです。
そして、お正月になる度に、健康に新しい年を過ごすことが出来ますようにという願いを込めて飾られるというのが一般的となります。

明治時代ぐらいまでは、その子供が元服式を迎えるまでは処分しないで飾っておくという決まりがありました。
元服式と呼ばれる儀式は満年齢で、およそ15歳ぐらいになったときの、お祝いのことを指し現在の時代背景に当てはめると成人式に該当する儀式です。

今では羽子板を、お正月に飾りつけるのは子供が自分自身で体調を管理することが可能となる年齢ぐらいになるまでの期間とされています。

だいたいは、およそ15歳から18歳ぐらいまでが役目を全うする目安となっていますが正式な決まりは特にありません。
ですので子供が成人して以降も、お正月飾りの1つとして飾っておいても構いません。

2.人形供養などを執り行う場合も多い

子供が成長していき、羽子板をお正月飾りで飾り付ける役目を全うしたために処分をしたいときには人形供養などを執り行う場合も多いです。
人形供養で処分するというのは非常に日本人らしい発想であると言えます。

とはいっても必ず人形供養を行わなくてはいけないという訳ではありません。
ただし子供の健やかに成長する姿を見届けてくれた、お正月飾りであるため気持ちの良い状況で処分をしたいという家庭にとっては、おすすめ出来る方法の1つです。

寺院や神社で受け付けている場合が多く、料金の相場は、およそ5千円から1万円ぐらいとなります。
神社や寺院などに前もって連絡を入れておいて持ち込む手段や料金を確認しておくのが良い方法です。

人形供養を代行するサービスを提供している社団法人も存在します。
自分の家の周辺に人形供養を行ってくれるような神社や寺院などがない場合は、この社団法人が提供するサービスを使って処分してもらうのも良い方法です。

人形供養を神社や寺院にしてもらうという方法で処分をするとなると安いとは言えない、ある程度の金額のお金が必要となります。
出来るだけ出費を安く抑えて、精神的にも穏やか気持ちになれるような方法で処分したいという場合は寄付をしたりリサイクルしたりするというのも良い方法の1つです。

リサイクルショップに買い取ってもらう場合は店舗に出向かなくても引き取りにきてくれるサービスを提供している場合もあります。

3.発展途上国などに寄付をしているボランティア組織などもある

インターネットで譲渡を呼びかけている掲示板やフリーマーケットアプリなどを利用してみるのも良い方法です。
そして羽子板などのお正月飾りや節句人形などを、発展途上国などに寄付をしているボランティア組織なども存在しています。

老人養護施設などでお正月の飾りとして使うために喜んで引き取っているという場合もあるのです。
このようにお金をかけないで処分するという方法も多くなってきているため考えてみるのも良い方法と言えます。

羽子板は、サイズに応じて粗大ごみや一般的なごみとして処分することも可能です。
粗大ごみとして破棄するときでも、1000円以下のわずかな費用で処分することが出来ます。

手間や費用が比較的かからない方法であると言えるのです。
ごみとして捨てるときはプラスチックで出来た留め具やガラスケースなどに関しては分解をして分別することが必要となります。

しかし人によっては子供の成長を見届けてくれた、お正月飾りをごみとして捨ててしまうのに天候を感じるという場合も少なくありません。

そういった方には、お焚き上げ料を支払った上で年始に行われる、どんど焼きでお焚き上げをしてもらうという手段もあります。
どんど焼きで、お焚き上げをしてもらうときには主催者に前もって処分の対象になるのかを確認しておくことが必要です。

大切な、お正月飾りの1つですが、お正月以外の時期に収納しておくのにスペースを占領してしまうという一面もあります。
ですのでお役目を全うしたというのであれば然るべき方法で処分をするということは必要になってくることです。

大切な娘を無病息災のまま成長していくのを見守ってくれた、お正月飾りであることには違いないため経済的な理由などで、ごみとして処分をすることになったとしても感謝する気持ちを充分に込めて自分の家から送り出してあげるのが良い方法になります。

・・・羽子板をお祝いでいかがですか?

最終更新日 2025年4月15日 by tokoto